10月末で特定健診は終了です。

 7月から行っていた特定健診、8月から行っていた基礎健診は10月末で終了となります。まだ受診されていない方は受診券をお持ちの上受診して下さい。
 平成20年から始まった特定健診(メタボ健診)は早9年です。生活習慣病の発症リスクが高い方(メタボ、肥満、脂質・血糖・血圧が少し高い)に早い段階で生活習慣(食事、運動)を改善し発症を減らそう(最終的には医療費削減)という趣旨の健診です。
 宮城県はメタボワースト全国で2位となっています。なぜ宮城県が?と思いますが、理由ははっきりしないようです。但し宮城県では肥満、塩分過剰、歩かない、喫煙者、飲酒者がどれも全国ワースト10位以内に入っており、これらの要素が関係しているようです。

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 例年11月に産業医を担当している施設で「健康講話」をさせて頂いております。今年は「メタボ健診、この10年、その効果は?」という内容での依頼でしたのでこの10年でメタボ健診の効果がどれ位現れているのか調べてみたいと思います。
 最近例年スライドの合間に入れている一枚。
 私の好きな言葉です。

スライド24
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インフルエンザの予防接種が始まります。

 早いものでもう10月です。今年もインフルエンザの予防接種が始まる季節となりました。仙台市高齢者インフルエンザ予防接種は10月1日から12月末まで行われます。仙台市在住で65歳以上の方は1,500円、その他の方は3,500円となります。予約は不要です。10月末から11月中旬までには接種を受けるようお勧めします。
 今年のワクチン株はA型株:A/シンガポール/GP1908/2015(H1N1)pdm09、A/香港/4801/2014(H3N2)、B型株:B/プーケット/3073/2013(山形系統)、B/テキサス/2/2013(ビクトリア系統)という内容となります。
 9月には宮城県でもインフルエンザの為、学級閉鎖となった学校がありました。その後患者数は減り一旦は収束しそうですが今後の動向に注意が必要と思われます。
 国立感染症研究所の週別ウィルス分離検出報告では今年9月に検出されたインフルエンザの型は、A(H1)pdm09、A(H3)と報告されています。インフルエンザウィルス分離検出報告 今後どう変化していくかは不明ですが今年のワクチンにはこれらの株も含まれています。 
 また今年はワクチン株の決定が遅くなってしまった為、例年よりワクチンの供給数が少ないということです。ご希望の方に接種できないという状況は避けたいと考えています。供給、入荷状況に変化がありましたら報告させて頂きます。

 秋晴れのいい天気が続いていますが朝、夕の気温は低く風邪を引きやすい季節です。引き続き体調管理にはお気を付け下さい。

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帯状疱疹予防の水痘ワクチンについて。

 昨年「水痘ワクチン」の効能に「50歳以上の帯状疱疹予防」が追加されました。当院でも「帯状疱疹予防の為の水痘ワクチン」の接種を希望される方が少しずつですが増えています。
 はじめて水痘・帯状疱疹ウィルスに感染すると水痘(みずぼうそう)として発症します。その後もウィルスは神経節に潜んで存在しています。免疫力が低下すると(加齢、疲労等)潜んでいたウィルスが活動を始め、神経に沿って皮膚に到達し帯状疱疹として発症します。神経に沿った痛みで発症し、1-3日後に皮疹が出現し気が付きます。抗ウィルス薬を内服し改善しますが、時に神経痛が長く続く方もおられます。
 米国では「ZOSTAVAX」というワクチンで、発症率50%低下、帯状疱疹後神経痛66%低下のデータで有効性が示されています。日本ではこの「ZOSTAVAX」は使用できませんが、日本の「水痘ワクチン」は「ZOSTAVAX」と同じoka株、42000-67000pfuという同じ力価で同様の効果が期待できることになります。しかし日本での費用対効果等の質の高い研究データはこれからのようです。
 現在、他に帯状疱疹発症を予防できる手段はありません。疲労やストレスを溜めないことも大事ですが、加齢に伴う免疫力低下は避けられません。このワクチンは1回のみの皮下注射となります。但し生ワクチンですのでこのワクチン接種後1カ月は他のワクチン接種はできませんのでご注意下さい。予約制で行っております。疑問点などありましたらお問い合わせ下さい。
 
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感冒、温度差アレルギーにご注意下さい。

 9月に入り天気のいい日が続いています。昨日はまさに日本晴れでした。しかし8月末から感冒や鼻炎の患者さんが増えています。日中は気温が上がり30度近くに、夜や朝は気温が下がり18-20度へ。この温度差が原因です。
 昼間は外では汗をかいて室内では冷房がやや冷え過ぎ、夜は気温が下がり薄着では外は寒く感じる日もあります。そのまま薄着で寝て翌朝に喉が痛く、鼻がグスグスというパターンが多いと思います。また、喉、咳、熱、だるさがなく、鼻症状のみのケースもあります。この場合は温度差アレルギーが疑われます。正式には血管運動性鼻炎といい、自律神経が原因です。アレルギーの原因がなく、鼻粘膜も赤くない場合に疑います。温度差の為に自律神経のバランスが崩れ鼻粘膜の血管が拡張し鼻閉や鼻汁がでてくるものです。
 どちらも対症療法となりますが、日頃からの体調管理、免疫力を維持する、自律神経のバランスを整える、これが一番大切なこととなります。しかしこれが簡単そうで一番難しい所です。医学的根拠に乏しい分野ですのでどうしても代替補完療法的(たとえばアロマセラピー等)なものが全面に出てきてしまう状況と感じています。以前自律神経に関しては少し記述しましたがこれからまた述べていきたいと思います。
 
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天気が悪いと自律神経のバランスが乱れます。

 8月に入り天気のいい日がありません。連日曇りまたは雨です。毎日こんな天気で体調もいまひとつで気分も優れない方も多いと思います。
 気象病という言葉を最近よく耳にします。気象の変化により、頭痛、めまい、関節痛、神経痛、気分の落ち込み等の症状が出現する状態の総称です。昔はなかった言葉ですが、天気が悪いと関節痛や頭痛がひどくなるという患者さんは昔からおられました。気圧が下がるため、関節や神経、血管が膨張傾向となり痛むと思われます。
 天気がいいと交感神経優位(プラス向き、元気が出る方向)となりますが、天気が悪いと副交感神経優位(マイナス向き、落ち着く方向)となり且つそのバランスが乱れてしまいます。朝、起きて太陽の光を浴びて睡眠覚醒のリズムがリセットされますが、太陽が照らないとメラトニン(睡眠のリズムを保つ)やセロトニン(精神安定、意欲向上、いわゆる幸せホルモン)等の物質の分泌も少なくなります。よってこんな天気が続くと、朝起きてもすっきりしない、意欲が湧かない、食欲が出ない、寝付けない等の症状が目立ってきます。
 対策はありきたりですが
 1)食事:良質な蛋白質やビタミン、ミネラルを多めに。冷たいものは控える。
 2)運動:運動によりセロトニンの分泌が増えるといわれています。
 そしてアロマオイルも有効かもしれません。
 例えば朝には元気のでるレモングラス、ローズマリーカンファ、レモン等、夕にはセロトニンを増やすとされるラベンダー、ベルガモット、イランイラン、フランキンセンス等を組み合わせるといいかもしれません。
 いずれにせよ早く太陽の光を浴びたいものです。
 
 連日雲または雨の仙台。農学部はほとんど解体されてしまいました。

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お盆休みを頂きます。

 8月12日(土)から8月16日(水)までお盆休みの為休診とさせて頂きます。
 尚今年は8月11日(金)が「山の日」という祝日となっていますのでこの日も休診となります。ご迷惑をお掛け致しますがご理解の程宜しくお願い致します。
 「山の日」とは? 「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」という趣旨で平成28年から8月初の国民の祝日となりました。まだ2年目なのであまり実感がありません。お盆休みと連動させやすいこともり8月11日になったようです。当初は8月12日の案だったようですが、12日は日航機墜落事故の日であり11日となったとのこと。もちろん山へハイキングや登山へ出かければいいのでしょうが、新しい国民の祝日に山が理由付けされただけの印象です。
 
 8月に入り基礎健診も始まりました。日によって早い時間帯は混み合うこともありますが、スタッフ一同迅速に進められるよう努力しております。引き続き予約不要で行っておりますので都合のよい時間帯に受診して下さい。また午後は通常待ち時間なく行うことが可能です。中性脂肪が高めの方は空腹時の受診が望ましいのですが、それ以外の方は食後の受診でも通常問題はございません。ご不明な点がありましたらお問い合わせ下さい。

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虫除けにレモングラス。

 以前虫除けにシトロネラのエッセンシャルオイルが効果的と記載したことがありました。シトロネラにより医院玄関に侵入してくる虫が大幅に減少した実感がありました。今では虫除け用のシトロネラスプレー等がたくさん販売されています。
 今年はレモングラスを試しています。レモングラスは果物のレモンとは全くの別物です。イネ科の多年草でインド等で多く栽培されています。東南アジアや南アジアの料理にはハーブとして使われるようです。主成分であるアルデヒド類、シトラールの作用として虫除け、抗菌作用、消化促進作用、食欲増進、血管拡張作用、強壮作用等が知られています。
 そして何より芳香浴ではその香りにより元気とパワーを与えてくれるといわれています。昨年の日本アロマセラピー学会総会でも認知症にレモングラスが有効である可能性があるという報告もありました。この香りは脳に適度な刺激を与えてくれるものと推測します。但し皮膚刺激性が強いので取り扱いには注意が必要です。
 多少鼻にツーンとくる香りですが、今年の夏はレモングラスで虫除け作用とリフレッシュ作用を期待したいと思います。

レモングラス レモングラス2

熱中症、夏バテにお気を付け下さい。

 連日真夏日が続いています。熱中症、夏バテには十分お気を付け下さい。先週は当院でも軽い熱中症と思われ点滴を要した方が何名かおられました。そもそも熱中症と夏バテはどう違うのか?
●熱中症
 熱中症の詳細に関しては日本救急医学会からガイドラインがでています。
熱中症診療ガイドライン2015
 熱中症とは、暑熱環境における身体適応の障害によっておこる状態の総称、と定義されています。簡単にいえば暑熱環境の状態下で体温調節機能が破綻し高体温の状態になり様々な症状が出現している状態となります。炎天下でのスポーツや労働でなることもありますし、高齢者では非労作性熱中症も多くみられます。放置すれば死に至ることもあり注意が必要です。
●夏バテ
 夏の暑さの為に自律神経のバランスが乱れてなんとなく「だるい」「食欲がない」「体調がよくない」などの症状がでるものの総称です。本来は夏に体力が弱り秋口に症状がでることを言うようです。高温多湿に対応する為に体温を一定に保とうとエネルギーを消費し体力が消耗し自律神経のバランスも乱れて症状がでます。
 基本的にどちらも暑さによるものですが、より急で、体温も高く、より重症なものが熱中症、という認識でいいと思います。

対策は
〇冷房をうまく使い室温調節する。冷房が強すぎると風邪をひきます。
〇こまめに水分を。但し冷たいものは避ける。むしろ温かいもので栄養を。
〇暑い日は外にでない。等々。
但し本当の熱中症では即体を冷やして場合によっては医療機関へ、ということになります。

特定健診が始まりました。

 7月1日から仙台市特定健診が始まりました。仙台市国民健康保険に加入の40~74歳の方が対象で、受診券は既に届いていると思います。予約は不要です。眼底検査も当院で行います。例年7月は余裕がありますので対象の方はお早めに受診して下さい。75歳以上の方が対象の基礎健診は8月からとなります。
 10年前に始まったこの特定健診(別名メタボ検診)は、体重が多めで内臓脂肪の多い方、そして血圧や脂質が少しだけ高めの方に、早い時点で食事、運動療法等を実践して頂き、将来内服治療が必要にならないように(医療費がかからないように)という趣旨で始まりました。当初はメタボ、内臓脂肪、腹囲男性85cm以上、等が強調され過ぎたきらいはありましたが、早めに生活習慣改善を意識して頂くという意味で大変効果のあるものと思います。また、この検診で明らかな高血圧や糖尿病が見つかり治療を開始される方もおられますし、貧血検査の異常から消化管の病気がみつかる方も時におられます。
 この特定健診の他、仙台市の各がん検診(肺がん検診、胃がん検診、大腸がん検診等)も定期的な受診をお勧めしております。これらがん検診をまだ申し込まれていない方、申し込み用紙がない方がおられましたらお声掛け下さい。
 
 昨日今日はかなりの暑さとなりました。急な気温の上昇の際は熱中症に注意が必要です。原因がはっきりしないだるさ、食欲がない、何となく頭が重い、吐き気がある、等の症状がある際はお早目に受診して下さい。
 
 先日植え直したアオハダの隣のアイダモ。いつの間にか成長して随分背が伸びました。

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認知症を予防する可能性のあるアロマ。

 柑橘類の摂取が認知症予防に効果がある、という研究論文が最近東北大学から発表されました。
 13373例、5.7年間の追跡で、柑橘類摂取頻度が多い人(ほぼ毎日摂取)ほど認知症発症リスクが低いという報告です。その理由の詳細はもちろん不明ですが、可能性としてフラボノイドの一種がアルツハイマー型認知症の原因物質のアミロイドβ蛋白の沈着を抑制する等の機序が推測されています。
 それでは認知症予防に有効なアロマオイルはあるのでしょうか?これは数年前テレビで取り上げられ一時ちょっとブームになった例の朝にレモン+ローズマリーカンファー、夕にオレンジスイート+ラベンダーの組み合わせです。鳥取大学からの研究成果で、当時アロマテラピーを勉強し始めた私も随分と興味を持ちました。朝に交感神経を刺激し元気のでるアロマを、夕にはリラックスして落ち着けるアロマを、という大変わかり易い組み合わせです。アロマオイルは嗅神経から直接大脳辺縁系に作用し、認知症のスコアを改善させています。

浦上ー2 浦上ー1
(浦上克哉著 「アロマの香りが認知症を予防・改善する」 から)
 
 それではその後の報告はどうでしょうか。私が調べた限りではここ1-2年できちんとした論文は見当たりません。やはり評価が難しいからと思います。
 最近ではレモングラスも前頭葉の血流を増加させ認知症の諸症状を緩和することが報告されています。今後の研究報告に興味が持たれます。

アオハダを植えなおしました。

 5月も終わり植栽の緑も多くなってきました。まばらなもののサツキも満開です。担当の方のご尽力で芝の緑も戻ってきました。

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 しかし医院前のアオハダはほとんど葉が生えてこない状態です。土に油が混ざっていたり、砂利が多いと根がつかないそうです。そこで今回新しいアオハダに植えなおしました。
 アオハダは木の皮をむくと青い内皮が出てくることから名付けられたそうです。涼しげな枝ぶりと爽やかな葉が特徴のようです。同じ場所なので根がついてくれるか多少心配ですが、大きく成長してくれればと思います。

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 日中は気温が上がっても、朝夕は涼しい日が多いようです。温度差があると風邪をひき易くなりますので油断せず体調管理にはお気を付け下さい。

森林浴(αピネン)の効果。

 引き続きαピネン関連のお話です。森林系アロマの成分であるαピネンの人体、健康に及ぼす影響です。
 やはり自律神経に対する効果は大きいようです。すなわち交感神経(ストレス)を抑え、副交感神経(リラックス)を増強させます。この評価には心拍変動の周波数解析が用いられます。わかり易いスライドを(森林セラピー総合サイト から)。
  fig_graph_6 7
 これはαピネン単独の効果ではなく、森林浴全体の効果でとはなりますが、ストレス抑制効果が認められます。
 同様に森林部と都市部を比べると森林部で血圧が低い。これは対象や条件を統一しなければなんともいえませんが大まかには森林効果でストレスが軽減され血圧も下がる、という仮説です。
fig_graph_5 ketuatu
 
 森林浴と自律神経の関係に関する論文は多くみられますが、とりあえずわかり易い表を提示してみました。少なくとも健康にいい方向に働くことは間違いないようです。

 

ヒノキのアロマで血圧が下がる?

 森林浴効果の主成分は、森林系アロマにも含まれるαピネンという物質であるというお話を先日しました。このαピネンはアロマオイルに含まれる芳香成分(化学族)の一つでモノテルペン類に分類されます。αピネンを多く含むアロマとしてヒノキ、サイプレス、パイン、ジュニパーベリー、等が挙げられます。実はヒノキは一番多くのαピネンを含みます。ヒノキ(漢字では檜)の香りは、檜風呂や檜の家などのイメージで誰でも嗅いだことのある香りと思います。しかし今までアロマセラピーを勉強してきた中でヒノキは全くでてきませんでした。日本アロマ環境協会(AEAJ)のテキストにも、日本アロマセラピー学会の標準テキストにも記載はありません。AEAJの31種のアロマオイルの中でヒノキ科に属するものはサイプレスとジュニパーベリーのみです。これはアロマセラピーは英国、フランスで発展したもので、外国にヒノキはないためと推測します。
 αピネンには血圧降下作用があります。これは交感神経抑制・副交感神経亢進、ストレスホルモン(コーチゾール等)の減少などが推測され、実際そのような論文は多くみられます。日本における森林医学研究
 ヒノキはサイプレスやジュニパーベリー等に比べ私たちに親しみ易いアロマオイルと思います。血圧低下だけではなく、強壮、免疫力向上、血行促進、そしてリフレッシュ、リラックスにも効果が期待できます。興味のある方は試してみてください。

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5月の連休は暦通りに診療致します。

 4月も末になりだいぶ暖かくなりました。これから5月、仙台で一番いい季節となります。
ライラック、ハナミズキの花も咲いてきました。

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 しかし今週も数名のインフルエンザの患者さんがおられました。またここ数日、感冒症状や発熱の患者さんも多くみられました。4月に入っての疲れが出たのかもしれません。十分体を休めて充実したゴールデンウィークをお過ごし下さい。

 当院は暦通りの診療となります。5月1日(月)、5月2日(火)、5月6日(土)も通常通り診療しております。

森林浴効果=αピネン

 森林浴効果という言葉を最近よく耳にします。森林浴により、ストレスホルモンの減少、交感神経抑制と副交感神経亢進、NK(ナチュラルキラー)細胞活性化による免疫能亢進等々の効果が認められるようです。
 森林浴専門の学会も存在しますし森林医学研究会、一昨年は高血圧学会でも森林浴効果の演題がありました。
 森林の香り成分、これはフィトンチッドと呼ばれていますがこの主成分はαピネンとなります。フィトンチッドとは、植物を傷つけるとその周辺の細菌が死ぬという現象から植物が放出する揮発性物質に名付けられたものです。αピネンは針葉樹系アロマの主成分で、ヒノキ、サイプレス、パイン、ジュニパーベリー等に多く含まれています。その他、フランキンセンス、ユーカリにも含まれています(但しティートリーには含まれていません。ここはよく試験に出ます)。
 私がアロマに興味を持ったのもこの森林系アロマがいいなと思ったことがきっかけでした。しかし以前これらのオイルをディフューザで使用していたところ患者さんから「くさい」と不評でめげてしまい最近は使っていませんでした。今回はブレンドされた商品でまた試してみたいと思います。

 お向かいの梅田川沿いの桜の木
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元気のでるアロマオイル。

 3月も末ですがまだまだ寒い日が続いています。年度末で忙しい方も多いようです。季節の変わり目で寒暖差もあり何となく調子がでない時期でもあります。
 こんな時はアロマオイルでちょっと元気がでることもあります。
 モノテルペン類のリモネンには強壮作用があります。アルコール類モノテルペンのメントール、リナロールには神経強壮賦活作用が認められます。リモネンはオレンジ、レモン、グレープフルーツ、ベルガモットなど柑橘系オイルの主成分です。メントールはペパーミントの、リナロールはオレンジ、ベルガモットの副成分となります。よってこれら柑橘系アロマは元気がでる方向に働くといわれています。これらのオイルをちょっと嗅ぐとスーッとして元気がでると思いますので是非試してみて下さい。但し刺激性、光毒性(皮膚についた精油成分と紫外線が反応して皮膚に炎症を起こす)がありますので取り扱いには注意して下さい。
 ピエール・フランコムのクワドラントスクエアは縦軸の電気座標、横軸の極性に基づいて4つのエリアに化学族の位置関係をあらわしたもので、特性の理解に役立ちます。下に行くほど強壮刺激作用が強く、上に行くほど鎮静作用が強くなります。ちなみにリモネンは右下の部に位置します。

IMG_0836 (編集済み)
(日本アロマセラピー学会 アロマセラピー標準テキスト臨床編 から)

花粉症に効く?アロマオイル。

 3月となり陽ざしから春が近付いていることを感じます。
3月5日は二十四節気の啓蟄(けいちつ)です。冬眠していた虫が大地が暖まり春の訪れを感じ穴から出てくる頃をいいます。
ライラックの蕾も膨らんできました。

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 インフルエンザの患者さんは減少傾向ですが、まだ朝夕は冷えこみますので体調管理には十分お気を付け下さい。

 この季節になるとスギ花粉の患者さんが増加します。以前スギ花粉症による症状、特に鼻閉にユーカリが効果的と書いたと思います。私自身朝仕事が始まる頃ユーカリのオイルを嗅ぐと鼻閉が改善することを実感していました。しかしその後色々文献を調べてみてもはっきりとした医学的根拠はないようです。報告ではユーカリ、ティートリー、ペパーミント等で症状改善効果や鼻粘膜腫脹改善効果を示すデータは確かにありますがごく少数です。

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(日本アロマセラピー学会 アロマセラピー標準テキスト臨床編 より)

 ですから積極的に試すというよりは、各種内服、点鼻等を行っても辛いときに試してみる、というスタンスとご理解下さい。

 

免疫力を上げるアロマオイル。

 インフルエンザの患者さんは減少傾向ですがまだまだ寒い日が続きますので十分注意してください。
 冬はインフルエンザだけでなく普通の風邪も引きやすくなります。寒い為に体温が下がり免疫力が低下して風邪を引きやすくなる、ということでいいと思います。
 風邪予防のアロマオイルとしてよくフトモモ科のユーカリやティーツリーの名が出てきます。ユーカリの主成分である1,8シネオールやティーツリーの主成分であるテルピネン-4-オールには抗ウィルス、免疫賦活、去痰等の効果が認められています。しかしこれらのオイルのみで風邪を予防できるわけではなく、自分自身の免疫力を高めて維持することが一番大切と思います。
 免疫能の評価は色々ありますが、アロマオイルの免疫能をNK細胞で評価した報告はいくつかみられます。例えばラベンダー精油を配合したホホバ油を使用したトリートメントを2カ月以上継続して受けることにより、NK細胞活性値が有意に上昇したという報告があります。

ラベンダー
「『香り』を媒介としたケアによるストレス軽減と免疫賦活効果の検討」/伊藤あづさ(日本味と匂学会誌,Vol.9 No.3,P.619-622,2002年12月)

 この報告は芳香浴ではなくトリートメントですので皮膚から吸収された成分が効果を発揮したということになります。なぜNK細胞活性を上昇させたかの機序は不明ですが、恐らく中枢、視床下部-下垂体系の賦活を介するものと私は推測しています。
 それではラベンダーですぐ免疫力UP、という訳ではありませんが、いくつかのアロマオイルは様々な機序を介して私達の健康維持に役立つ可能性は大きいと感じています。

 

インフルエンザ警報発令中です。

 先月末宮城県でインフルエンザ警報が発令されました。1月末からインフルエンザの患者さんは更に増えております。
 ご家族皆でかかってしまった方、職場で2/3の方がインフルエンザに感染してしまったという方、学校では学級閉鎖、学年閉鎖など色々です。感染してしまった方にはお気の毒ですが、インフルエンザ自体は基礎疾患のない方にはあまり心配はいりません。通常数日から1週間で自然治癒します。現在の日本では通常抗インフルエンザ薬(タミフル内服、イナビル、リレンザ吸入、ラピアクタ点滴)を使用しますので短い時間で解熱治癒します。
 問題なのはご高齢の方、基礎疾患のある方の場合です。現在流行中のインフルエンザはA香港(H3)型で高齢者に重症化しやすいといわれている型です。幸い当院ではご高齢の感染者、基礎疾患のある感染者の方も重症化せず治癒されていますが、ちょっと心配だなと思うことも時にあります。たかがインフルエンザ、されどインフルエンザ。若い方の場合基本的にはあまり心配しなくていいものですが、ご高齢の方などは時に十分注意して経過を診る必要がある、その見極めが私達内科医の仕事と思っています。

 いったん気温は上がりましたが、また来週寒くなるようです。引き続き体調管理には十分お気を付けください。

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2月25日(土)臨時休診とさせていただきます。

 来月2月25日(土)は臨時休診とさせて頂きます。
 2月は11日(土)も建国記念日で祝日となりこの日も休診となります。


 大変ご迷惑をお掛け致しますがご理解の程宜しくお願い申し上げます。

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